2017年1月20日金曜日

【2016-2017厳冬北海道ツーリング】後日談と他色々。


ちょっとした後日談です。

この前書いたやつに色々付け加えてみました。

暇だったら覗いて行ってください(⌒,_ゝ⌒)






1.まえがき


 ようやく一つのツーリング記録を書き終えることができ、心底ホッとしております。
この厳冬北海道ツーリングシリーズ、つたない文章と身内ネタだらけですが楽しんでいただけたのならなによりです。
 "思い立ったが吉日"と親に金借りて110のカブを北海道で買ってそのまま宗谷岬を目指しました。その中で「ああしておけばよかったな」とか「あれが逆に良かった」とか、とにかく自分の思ったことを書いてみようと思います。

 しかしこれはあくまでも自分の感想で、反省で、備忘録でありますから、参考にされる方はくれぐれも鵜呑みにする事のないよう予めご了承くださいませ。
内容についての責任は一切、一切(大事なことなので二回言いました)取りません。あしからず。





2.移動手段について



宗谷岬を目指す人の移動手段は車・バイク・自転車・果ては自分の脚など。
なかでも多くの人がバイクを使用します。二輪ばんざい。いえーい。


私は見ての通り(転けてますが)、カブを選びました。
というかカブしか乗ったことありません。


初めていらしゃった方にもわかるように説明しますと、このカブはEBJ-JA07型と呼ばれるインジェクション車、110ccのカブです。
ようは「燃調とかアイシング対策とかあんま考えなくても雪道で走れるよ」ってバイクです。

本格的に雪道を走るのならばオフ車のほうがいいでしょう。
しかし、オフ車を乗りこなすための技術や筋力、そもそもの購入費維持費等々を考えると年に一度のイベントのためにオフ車を購入するのはおすすめしません。

ビジネスバイク、とりわけカブは操作も簡単ですしオプションも豊富で荷物を積むことに特化していています。
また、いたるところにその予備パーツが置いてあるので故障時の対応も迅速に可能です。

ですから、「手っ取り早く、しかし過不足無く冬の北海道で走ることのできるバイク」を選ぶとするならばホンダ・スーパーカブでしょう。
なかでもインジェクション車は上述したような利点がありますからおすすめです。(決して私はホンダの回し者ではありません。)


もちろん、普段からオフ車を乗りこなしているかたならオフ車でアタックするのがベストですが。



次に、バイクの装備について。

グリップヒーターやハンドルガードなど便利な装備がたくさんあります。
その中でも「必要なもの」と「必ずでないがあったほうがいいもの」で分けてみました。


必要なもの


・スパイクタイヤ or スノータイヤ+チェーン
これがないとまともに走れません。自分はスパイクタイヤ派ですがチェーンはどうなのでしょう。すぐ切れるイメージがありますが。
また、市販のスノータイヤにピンを中途半端な数打ち込んだものはあまりグリップしません。無いよりはあったほうがマシ、と言った感想ですが実際はノーマルタイヤと比べると天と地ほどの差があります。
予算に余裕があるならフルピンのスパイクタイヤを用意しましょう。


必ずでないがあったほうがいいもの


・ナックルガード

ハンドル周りについている白いやつ。要は手の部分の風よけです。
自分はパーツの干渉というトラブルがあって左側しか付けていません。



・ハンドルカバー

ハンドル周りについている黒いやつ。内部はボアになっていて温かいです。
左側はナックルガードに隠れていますが、そちらにもついています。



・グリップヒーター


名前の通り、グリップ部を電気の力で暖かくする装置です。自分のはホンダ純正の半周タイプ。社外の全周タイプがおすすめです
ナックルガード、ハンドルカバーと併用することによって、ハンドル周りに"こたつ"を生み出します。



・風防
バイクとは常に風を感じる乗り物です。ときには雨や雪なんかも。
そんな外部環境からの疲労を低減するために風防は効果を発揮します。
問題点を挙げるならば、ベチャ雪が風防に堆積しヘッドライトの光が乱反射する場合があります。
自分のような大型の風防ですと前が見えなくなりますおそれがありますのでよく考えてつける必要があります。

・フロントキャリア


本当ならば何も積載したくないフロントですが、適切な量なら積んでもいいと思います。
自分はとある理由があって元から付いていたカゴに積みまくっていましたがフロントが振られてしまいスリップする危険があります。
何事も適切な量、です。




・リアボックス


オフローダーの方はリュックサックが多いように思います。それはなるべく車体を軽くし操縦性を高めるためだと思いますが、本来ならば防水性に富んだボックスを装備したいところです。こちらはJMS NEWラゲージボックスMです。






・サブライト
 

ヘッドライトの他に、サブライトがあると良いでしょう。
私は3wx6個x2基、合計36wの電気食いを装備しています。正直消費電力の割に明るくなくて困っています。違うのつけるか。
色は黄色など、雪の白に反射し易い色が良いと思います。逆にアスファルトの上では見にくいですが。








3.装備について



装備について。

防寒着はたくさんあったほうがいい、ちょとしたときにパソコンがあると便利だろう、いざという時の食糧もいっぱい積んで...

そのようになんでもかんでも積んでしまうととても重たくなって走りにくくなります。
重要なのは「必要なものを、必要なだけ」ということです。

自分はとある事情があってなかなかイイ線まで装備を詰めることができました。
それでも重たいと感じましたけど。


左から、シュラフカバー、夏用シュラフ(2万7千円)、夏用シュラフ(3000円)。
iPhone5は比較用です。

なぜ夏用シュラフが2つも出てくるのかというツッコミはさておき、とにかく夏用シュラフはやめましょう。
-15度を超えると寝れません。(裏を返せば-15度に達しなければ多分寝れるということですが)
シュラフカバーも透湿性のあるものを。
安くても1万ほどしますが、数千円のものではシュラフカバーとシュラフの間がビシャビシャになるのでかえって逆効果です。


テント mont-bell ムーンライトⅡ型

設営場所やその時の環境によっては数千円のテントでも一晩過ごすことはできます。
しかしよほどのことがない限りそのようなテントで挑むべきではありません。

欲を言えば雪山用のテントを持っていきたいところですが僕は通年使っているムーンライトⅡ型を使用しました。
比較的風に弱く、また風をよく通すテントですがなんの不自由もありませんでした。


銀マット、ブルーシート、バイクカバー

僕はエアーマットやボコボコしたちょっと高そうなマットは使ったことがありません。
今回は何の対策もせず、銀マット1枚のみを使用していましたが少し底冷えするような感覚はあります。しかし別段問題はありませんでした。

ブルーシートはグラウンドシート代わりです。

また、バイクカバーを使用することはありませんでした。
次に行くときは持っていかないと思います。


紙ウエス、空気入れ、工具箱

紙ウエスは現地でオイル交換する必要があったから持っていきました。
そのような特殊な場合を除けば省ける荷物だと思います。

スパイクタイヤを履く上で、パンクは常に懸念されるべきことですので空気入れは必須です。


工具です。

基本的なコンビレンチとドライバー、タイヤレバーがあれば十分でしょう。
自分は配線の整備に電工ペンチを、サブライトの光軸調整に六角レンチを使用するので持っていっています。


プラグ

純正指定6番なのですがなぜか7番を持ってきてしまいました。
冬なので燃焼室温度も下がりますから5番か6番が妥当でしょう。


パンク修理キット

もしも予備のチューブをすべて使用してしまった場合に備えて常に持っています。
・・・冬の北海道で使えるかどうかは怪しいですが。


補修材料です。

針金は常備していますが、その他の部品は特殊な場合を除いて持っていく必要はありません。
あと両面テープはくっつきませんでした。


カッパ、ガソリン携行缶(3L)

一度も雨が降らなかったため、また雪がサラサラしていたためカッパは使用しませんでした。

ガソリン携行缶はカブの場合1Lほどで十分だと思います。
しかし人によって必要量は変わりますので、十分に自分のルートを考慮して容量を選択しましょう。


着替え入れの圧縮袋、割り箸、ツーリングマップル、貼るカイロ

自分のようないい加減な人間は1日分の着替えで十分でした。

割り箸は要らないかな、と思います。
フェリーで持ち込みのカップ麺を食べるために用意しましたが、そもそも持ち込むのを忘れていたので(笑)

カイロは一度暖かい場所で発熱させてからでないと効果がありません。
しかし、シュラフの足元などに入れておくと快眠度が上がるのでぜひ持っていきたいアイテムです。


雑貨(非常食、常備薬、本、充電機器、歯ブラシ、他)

この中にあるもので必要なのは非常食と常備薬と充電機器と歯ブラシ、そして日記帳だけです。
ラジオや本は娯楽のために持っていきました。


ハクキンベンジン、ハクキンカイロ、計量カップ、着火用のライター

これはお酒ではありません。ハクキンカイロの燃料です。
最大で24時間発熱し続けるハクキンカイロは、もはや無いと困るレベルです。
僕は旭川のホーマックで購入しましたが、このように北海道ではホームセンター等で売っている可能性が高いので旅中に欲しくなったらぜひホムセンを覗いてみましょう。

もちろん行く前に買っておくのがベストです。


最後に積載の様子を。

リアボックスの上には何も積んでいません。
しかも要らないものが結構あるので案外余裕があります。

ちなみにこのボックスはJMS NEWラゲージBOX Mです。


フロントの積載です。

テントポール、バイクカバー、携行缶、カッパ、あとプラスチックハンマーを積載しています。
さらに前面に銀マットをくくりつけ、最後に全体を覆うようにタナックスのゴムネットを使用しております。

今までの僕の積載を知っている方ならば「おっ控えめだなァ」と思われると思います。
しかし、実際に雪道を走った上でこの積載を語るならば、とにかくフロントが重たい!\( #'ω')/ウォアアア

雪道で何よりも重要なのはフロントがスリップしないことです。
ですのでフロントをできるだけ軽くしましょう。





で、帰ってきて即座にこんな積載に変えました。











4.服装について



つまり人間の装備についてです。


目出し帽、ヘルメット、冬用グローブ

目出し帽はあったほうがいいです。
しかし、Araiのヘルメットを使用している知人が「きつくて使えない」と言っていました。
自分は比較的余裕があるOGK製のヘルメットを使用していますが問題はありませんでした。

ヘルメットには特殊な装備は付けていません。
しいて挙げるならばピンロックシールドくらいでしょうか。
電熱シールドやヘルメットワイパーも魅力的ですが、ピンロックシールドで最低限の視界は確保できると思います。

グローブはコミネのゴアテックス素材のものを新調しました。
暖かいのですが、やはりというかなんというか走り出すとナックルガードもハンドルカバーもグリップヒーターもこのグローブも意味ないんじゃないか?ってくらい寒いです。
でも実際は確実に防寒に貢献してくれるので冬用グローブは必須です。


UNIQLO・ウルトラライトダウン、ワークマン・イージス

これで全部ではありませんが写真を取って無くてな...

上はアウターにイージス(上)、次にウルトラライトダウン、フリース、半袖Tシャツ、最後にヒートテックx2という構成です。

寒いときは寒いですが暑いときは暑い。
ヒートテックなんか熱が篭って苦しいですし、ウルトラライトダウンもそんなに暖かく感じません。
できれば登山用品で揃えるのが一番だと思います。

下はイージス(下)、シャカシャカ、ジャージ、ヒートテックスパッツという構成です。
上と似たような感想です。これも登山用品で揃えるべきだと思います。

上下で共通しているのは「(バイクに乗るので)風を通さないこと」、「ダウンなどで温度を保つこと」、「肌に触れるレイヤーはヒートテックなどの発熱素材」の3点です。
この原則を守っておけば、よほどのことがない限り寒さが原因で死ぬことは無いと思われます。




東京靴流通センターのニィキュッパです。

寒いです。やめましょう。





5.ルートについて



最後に、ルートについてちょっとした話を添えて紹介してみます。


行きのルート。



DAY1は船です。

当初は敦賀-苫小牧に乗船予定でしたが事実上の欠航となったので急遽舞鶴-小樽に乗船しました。
どうやら新日本海フェリーの最下等チケットは寝台となっているようです。自分は雑魚寝のフェリーしか経験したことがありませんでしたので新鮮です。



DAY2は電車での移動がメイン。

南小樽駅から千歳線に乗り、千歳駅で乗り換えて苫小牧駅へ。
苫小牧駅前で少しブラブラしてから室蘭本線で苫小牧駅の隣の隣、糸井駅で下車。

乗っているだけで目的地に到着するのだからさぞ快適だろうと思っていましたがなかなか混み合ってた。
大荷物の自分は座って休むこともせず邪魔にならないようじっとしていました。



写真は千歳-岩見沢です。

DAY3は魔の苫小牧-千歳で千歳、岩見沢付近から国道12号を使用しています。

"魔の"苫小牧-千歳と書きましたが、おそらく今回のツーリングで一番道が悪かった場所です。
開始直後ということもあり、こんな道が宗谷まで続くのかとうんざりしながら平均時速20kmほどでボッコボコのアイスバーンを走りました。

千歳市街もボコボコしていましたが、圧雪道であるぶん多少はグリップする道でした。
また、岩見沢付近はキレイなアイスバーンで日中よりかは走りやすかったと記憶しております。

ちなみに千歳-岩見沢で40km/hほどで吹っ飛びました。
低速ではこれまでに1度か2度転びましたがスピードが乗った状態で飛んでったのは初めてです。

そしてこの日、-18度を体感することになります。



DAY4は新十津川駅で知人と合流し、のんびり国道12号を走って旭川へ。

この時の神居古潭付近の国道12号もガッタガタのアイスバーン。
なかなか凍結路面と縁があるようです。

旭川市街は千歳市街と比べアスファルトが出ている部分が多かったように思います。
それでもガタガタであることに変わりはありませんが。

夜、ホーマックでハクキンカイロを購入しました。



DAY5、旭川-稚内

このときの道が自分の雪道走行の礎となります。

基本は圧雪で、そこに新雪が少し積もったような路面がひたすら続いていました。
リアは右に左に常に振れ、しかしフロントさえスリップしなければスピードを出して走れるのです。

徐々に徐々にアクセルを開けてゆき、後半は殆どフルスロットルです。

そのおかげで数十メートル吹っ飛ぶことになりましたが。



DAY6、稚内-宗谷岬

男二人で一つのテント、むさ苦しい室内とは打って変わって清々しい天気。

マクドではしゃいで宗谷ではしゃいで吹雪ではしゃいで。


DAY7は宗谷を起点としたオロロンラインへの日帰りツーリングです。

風も稚内-宗谷ほどは強くなく(いや、普通に強いですけど)、路面もほぼほぼアスファルトでした。
オトンルイとN45モニュメントを見て、あとはガーッと走って年越し宗谷のイベントに参加です。

花火が打ち上がって、写真撮影"されて"、YYして、ココア飲んで17年1月1日の午前3時前に就寝。






こちらが帰りのルート。



DAY8は10時出発。

オホーツクを浜頓別町まで南下して国土40号で音威子府へ抜けるルートを選択します。
年始なので、宗谷で給油したら次は名寄まで給油できないのです。
ですからなるべく短い距離のルートを選択する必要がありました。

・・・結局途中で携行缶を使うというオチもセットですが。



DAY9、美瑛・富良野観光

旭川から国道237号で美瑛へ。丘行って青い池行って蜂の宿行って富良野へ。
当初は国道38号で滝川へ抜ける予定だったが道道135号の誘惑に負け泣きながら三笠まで南下。

道道135号、国道452号は冬に通りたくない道でした。




DAY10は室蘭で遊んで夜に苫小牧からフェリー乗船。

国道234号は千歳市街をパスできるので有能です。
苫小牧-室蘭を結ぶ道にも雪はなく、とても快適に走行できる一日でした。

ただしフェリーターミナル付近、お前は許さん。



DAY11、敦賀から小浜へラストランです。

これまでマイナスの世界に居たので、敦賀の気温がプラス8度だったことが印象的です。
もちろん脱ぐまくった。

フル・アスファルトの国道27号を、倒すとグリップしないタイヤでズイズイ進んで帰宅。

総走行距離1540kmの旅路でした。






ここまでが簡単なルートの説明です。


復路の日数を考えると、2日あれば苫小牧まで帰れることが分かりますね。

すなわち夜8時頃に苫小牧で下船して翌日旭川、4日目宗谷、5日目旭川、6日目苫小牧、7日目夜中に帰宅、ということが可能です。


(´-ω-`)1週間休みが取れれば...

(´⦿ω⦿`)社会人でも可能......ッッ!!


ちなみに初めてのかたにはオススメできない日程ですので、チャレンジしてみたい方がおられるのなら十分に日程を考えた上でアタックしてください。はい。



冬の北海道は危険で、しかし美しい世界です。

自分から「良かったぞ~」と紹介することはあっても決して勧めることはできません。
もし挑戦してみたいのなら、限りなく自己責任な世界であることをお忘れなく。


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勧めはしないけど自分で行くって決めた人には協力はするよ(笑)

2 件のコメント:

はんちゃん さんのコメント...

貴重な体験報告ありがとうございます  でもっと気になるのが 食事、風呂、洗濯、
非常時の薬の準備など  寒かったでしょうね お疲れ様でした

K heliumu さんのコメント...

はんちゃんさん

コメントありがとうございます!

食事、風呂、洗濯は個人のスタイル・考え方によるものと思います。
僕はクッカー類は一切持っていかずすべてコンビニ・軽食屋等で済ませました。
風呂に関してですが小樽、稚内、三笠の計3回です。
洗濯はしておりません。滞在時間を考慮して洗濯の必要がないように着替えを用意しました。

非常時の薬、というのほ常備薬でしょうか。
自分は偏頭痛を患っているのでそちらの薬は用意してあります。(一度使用することになりました)
他は肩こり用に湿布、フェリーの酔い止め、葛根湯くらいです。

参考になれば幸いです。